ilyaのノート

いつかどこかでだれかのために。

住田町:「アリスの森プロジェクト」(2011年11月-)

▽住田町「アリスの森プロジェクト」について。
岩手県気仙郡住田町が近隣被災地のために町費で建設した木造応急仮設住宅に入居された方々(くるみの会)が中心となり、地元の森林資源を用いた手芸品を「アリスの森プロジェクト」として制作・販売しているとのこと。(住田町のすみた夢灯りの会、住田町観光協会、また気仙3市町(大船渡市・陸前高田市・住田町)で活動するもさばロハス倶楽部が協力。)
▽「アリスの森プロジェクト」の名称は仮設住宅のある「下有住(しもありす)地区」からとられている。(なお、1955年(昭和30年)の合併で成立した住田町(すみたちょう)の町名は、「上有住村・下有住村」の「住」と「世田米(せたまい)町」の「田」から作られている。)
▽2012年2月現在、「BOTUCATU(ボトゥカトゥ)」(東京都港区エコプラザ内)、大船渡市盛駅「ふれあい待合室」(岩手県)、陸前高田市「川の駅よこた」(岩手県)で購入できるとの情報がある。


▽〔追記: 次の紹介ページができた。〕
▼アリスの森プロジェクト 気仙杉草木染め手拭い|応援プロジェクト:わわプロジェクト|WA WA PROJECT-ソーシャル・クリエイティブ・プラットフォーム-東日本のプロジェクトを知れる!支援できる! http://wawa.or.jp/project/support/000213.html


▽次の記事(東京都港区立エコプラザ内のお店「BOTUCATU」のブログ)にアリスの森プロジェクトの紹介がある。
岩手県住田町の仮設住宅の被災者支援グッズ販売してまーす♪〔2012-02-21〕|BOTUCATU 〜 Story & Organic store 〜 http://ameblo.jp/botucatu/entry-11171371183.html
「色々と調べましたが・・・ネットで紹介されていなかったため、上記の商品に添付されていた紹介チラシをそのまま、書いてみました。ご覧下さい。」
▽以下、添付されているチラシからの転載とのこと――「岩手県ヶ産沼郡〔気仙郡〕住田町は、被災地である陸前高田市や大船渡市に隣接し、人口6,500人、第一次産業が盛んな小さな町です。町の90%以上が森林であり、林業が盛んなことから、森林林業日本一を目指したまちづくりに取り組んでいます。/ この度の東日本大震災においては、全国でもいち早く地元の気仙杉材を使った木造仮設住宅を着工し、その他後方支援基地としても被災地支援活動に取り組んでまいりました。/ その木造仮説住宅に住むお母さん方と住田町の有志協力者と一緒に、何か自分たちの力で森の町をPRできる取組みが出来ないか? 支援を受けるだけでなく、手を動かして少しでもいいから社会とかかわりたいという思いをいただき、はじまったのが「アリスの森プロジェクトです。/ アリスの森とは、住田町には上有住(カミアリス) 下有住(シモアリス)というアリスの名のついた地名があり、この木造仮設住宅も旧下有住小学校のグラウンドに設置してあります。そのアリスの地名と、住田町の森の資源を活用した手仕事づくりの取り組みがアリスの森プロジェクトです。/ くるみの会(仮設住宅入居者)すみた夢灯りの会の活動に、住田町観光協会もささばロハス倶楽部〔もさばロハス倶楽部〕がその支援に携わっています。仮設住宅の皆さんと住田町の皆さんの力を合わせて作った気仙杉の草木染です。どうぞよろしくお願い致します。」


▽〔追記: 次の新聞記事がWeb公開された。2012.10〕
仮設住宅の女性たち/染める楽しさも体験/草木材料に作品制作/生きがいや収入に〔2012年10月11日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws8060

▽〔追記: アリスの森プロジェクトの作品が住田町のイベントで展示された。2012.11〕
▼「アリスの不思議な文化祭+下有住収穫祭」@住田町旧下有住小学校(2012年11月10日-11日) - Togetter http://togetter.com/li/404814
▼不思議を思い出せ〔2012/10/17〕|龍大のそめもの http://boc8.weblogs.jp/ryutablog/2012/10/%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%82%92%E6%80%9D%E3%81%84%E5%87%BA%E3%81%9B.html


▽――「この木造仮設住宅も旧下有住小学校のグラウンドに設置してあります」との一節に鑑みるに、「アリスの森プロジェクト」は中上団地(岩手県気仙郡住田町下有住字中上51番地1(旧下有住小学校))の入居者の企画だろうか。(チラシ左上の写真も中上団地のように見える。)
▼〔※高解像度写真〕住田町:中上団地:全景(〔2011年〕7/24) by Taichi FURUHASHI|GigaPan http://gigapan.org/gigapans/82667
▽――なお、住田町の木造応急仮設住宅は、火石団地 13戸、本町団地 17戸、中上団地 63戸、から成る(この他に医療支援者用として住田地域診療センター 17戸がある)。詳しい情報は次のまとめからたどれる。
▼Togetter - 住田町の木造仮設住宅に関するTogetter一覧 http://togetter.com/li/246660


▽住田町の木造応急仮設住宅への入居者をサポートするボランティア「邑サポート」の活動報告ブログがある。
▼邑サポート:住田町の木造仮設住宅のサポート活動の記録です。 http://311cdnet.blog.fc2.com/
「私たちは、住田町、住田町社会福祉協議会NPO愛知ネットと連携して、住田町の木造仮設住宅に暮らす人々のコミュニティづくりを支援しているボランティア団体です。/ この活動は、日本財団ロードプロジェクト(2011年7月〜9月)および赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(2011年10月〜翌年3月)の助成を受けています。」

▽――上掲ブログに次の記事があり、「アリスの森プロジェクト」の初期の活動がうかがえる。いずれも2011年10月の記録。
仮設住宅の手芸作品がお店に置かれました!〔2011.10.05〕|邑サポート http://311cdnet.blog.fc2.com/blog-entry-46.html
「今日は、仮設住宅で作られた民芸作品が、大船渡市盛駅「ふれあい待合室」オープンにあわせて販売開始される日です。/ 作品は、日頃から仮設住宅に住むお母さん達が集会所に集まり、使われなくなった端切れの布地を集めてこしらえてきた、復興フクロウや下駄のストラップなど。ひとりのお母さんが始めた活動が、今では参加者みんなの生き甲斐になっています。/ そうやって作られた作品が地元支援者の目に留まり、今日の販売につながりました。今日さっそくお店を見学したお母さん達は、次は「ミニフクロウのストラップも作ってみたい!」と新しい作品づくりにも意欲的です。/ 僕達も、作品がたくさんの人の手に渡るよう、お手伝いしたいと思います。」
▼手芸作品が川の駅にも並びました!〔2011.10.20〕|邑サポート http://311cdnet.blog.fc2.com/blog-entry-52.html
仮設住宅のおかあさん方が作った手芸作品が、陸前高田市の「川の駅よこた」でも販売開始しました。これで、作品が置かれるのは、大船渡盛駅についで2店目となります。/ また、これを機に懸案となっていた手芸サークルの名前も「くるみの会」と決まりました。みんなでくるまって、一緒に作ろうという意味が込められています。/ 集会所のペレットストーブの前にみんなで集まって、和気あいあいと作品づくりを続けられれば、この冬も楽しく乗りきれるのではないでしょうか。」
岡崎市のイベントで仮設住宅の手芸品を販売!〔2012.03.20〕|邑サポート http://311cdnet.blog.fc2.com/blog-entry-83.html
「愛知県岡崎市NPO、岡崎まち育てセンター・りたが主催するイベント「やはぎかん春まつり」で、「くるみの会」の作品や「浜のミサンガ」を販売してもらいました。/ 春まつりは通常、市民活動団体の相互交流と市民活動の活性化を図る目的で行われているそうですが、今回は、「東日本大震災復興支援チャリティー」として開催され、邑サポートメンバーとりたのメンバー間の繋がりがあった事などから協力をお願いしたものです。/ 販売数は、くるみの会の作品73コ、ミサンガ20コ。更に、仮設住宅での支援活動向けに寄付金もいただきました。どうもありがとうございました。」


▽――Web上での「アリスの森プロジェクト」への言及として次のものがある。
▼住田町アリスの森プロジェクト〔2012年02月17日〕|kikinikki http://blog.kikinishimura.com/article/54028366.html
「浜松町にあるエコプラザは港区立の環境学習施設。昨年〔2011年〕は3ヶ月に渡ってフェアトレードコンシェルジュ講座なる授業に通い、ワークショップも面白いものばかりなのでちょいちょい顔を出し、先日はまめ東初出店もさせてもらったりと、何かとお世話になっている。/ 用事があり立ち寄ると入り口のショップ「BOTUCATU」に手ぬぐいが入荷していた。/〔写真〕 気仙杉の草木染。絞りもいいけど、縞をゲット。かっこいいなぁ。/〔写真〕 ふくろうちゃんだホーゥ!/ どちらも岩手県気仙郡住田町で仮設住宅に暮らすお母様方や有志の皆さんが取り組まれている「アリスの森プロジェクトの作品だった。こちらの仮設住宅は地元の杉材で造られていたり、ペレットストーブが導入されていたりと森の町ならではの活動が頼もしい。目指せ森林林業日本一!」
▼marutojunko (junko-sawada) http://twitter.com/marutojunko/status/175926146830045185
「今日、高知84大工の沖野さんより住田町の仮設住宅で作っておられるという気仙杉で手染めされた手ぬぐいを頂きました。私とした事が知りませず…。滋賀でも販売のお手伝いなど出来るのかしら。住田フレンズの皆様、何か情報をお持ちでしょうか?/ 2012.03.03 21:50」
▼marutojunko (junko-sawada) https://twitter.com/marutojunko/status/176020957733994496
「あら、そうなの?ホッ(笑) 彦根の学生達が南三陸の仮設のお母さん達とほたてあかりというのを作っていて、もうすぐ当方でも販売のお手伝いをするのでご一緒にいかがかと。 RT @nobo88: そんなのあるんですか?僕も知りませんでした(^-^; / 2012.03.04 04:07」
▼〔写真〕高知 84はちよん大工 沖野さん in TAGA 2012.3.3|Facebook http://www.facebook.com/media/set/?set=a.266501683425940.64166.100001983325124
「高知の84はちよん大工 沖野さんが多賀にお越し頂いた時の ちよこっとしかない写真と 心のこもった頂き物の数々。マルト 現場見学会、多賀の「設計同人舎」設計の 多賀中学校ランチルーム(地元の大工さんがつくれる広い空間が可能な木構造)、多賀大社をご案内。」
▽――頂き物として、アリスの森プロジェクト「気仙杉の草木染め てぬぐい」の写真が含まれている。


▽参考:
▼BOTUCATU 〜 Story & Organic store 〜 http://ameblo.jp/botucatu/
「story and organic store "ボトゥカトゥ"」「日替わり農家さんの新鮮野菜やオーガニック・フェアトレードの食品、雑貨など・・・ すべてに込められた作り手の想い(物語)をご紹介するお店です。/ "BOTUCATU"は、ブラジルの先住民の言葉で"いい空気"を意味します。エコプラザのエントランスに訪れた人が、気持ちよくお買いもの出来ること・・・ それが私たちの願いです☆」
「■OPEN:11:00〜19:00 ※当面の間は17時まで/ ■平日 火〜金曜日(土日月・祝日を除く)/ ■港区立エコプラザ1F/ ■03-6806-9281/ ■JR浜松町駅北口より、文化放送ビルローソン脇 直進3分 サンクス隣り http://www.eco-plaza.net/
▼住田町観光協会 http://sumitakankou.blogspot.com/
▼もさばよいねっと!三陸・けせんのグリーン・ツーリズム情報満載!〔もさばロハス倶楽部〕 http://mosaba.web.fc2.com/
▼もさばロハス倶楽部 http://www.geocities.jp/npoyumenet/02/3mosaba.htm


坂本龍一さんが住田町に来られました〔2012年1月11日〕|陸前高田災害FMブログ http://rikuzentakata-fm.blogspot.com/2012/01/blog-post_11.html
「今日は坂本龍一さんが支援している住田町仮設住宅へとおじゃましました。/ 坂本さんは森林保全団体モア・トゥリーズの代表でもあり、被災地支援プロジェクトとして「LIFE311」をスタートさせ、いち早く木造での仮設住宅建設を着工した住田町への支援をしてこられました。/ 本日はその活動の中で、「NPB(日本プロ野球)らとカーボンオフセットに関する調印式」、「国際森林年 国内委員会」が住田町役場、農林会館で行われました。/ 坂本さんは代表として調印式と会議に出席され、その後仮設住宅(中上団地)を訪れて、手芸サークル「くるみの会」や「浜のミサンガ」作りのおばさま(お姉様)方と談笑されました。」
▼LIFE311 | more trees 被災地支援プロジェクト http://life311.more-trees.org/
▼Togetter|住田町の木造仮設住宅に関するTogetter一覧 http://togetter.com/li/246660


▼ゆらめく光に思いはせ 住田で「冬灯り」イベント〔2011年12月13日〕|東海新報 http://www.tohkaishimpo.com/scripts/index_main.cgi?mode=kiji_zoom&cd=nws7209
「住田町内の民泊体験受け入れ農家などでつくる住田ふるさと体験協議会(紺野昭雄会長)主催の「SUMITA冬灯り2011」は〔2011年12月〕11日夜、世田米小学校駐車場で行われた。多数の紙灯籠(どうろう)が住田の町をかたどるよう並べられ、来場者たちがゆらめく炎にさまざまな思いをはせた。/ 催しは、震災〔東日本大震災〕から9カ月を迎えるにあたり犠牲者の鎮魂をはじめ、町民にも価値観の変化がもたらされた中で地域を見直すきっかけにしようと、観光協会が共催、町が後援して初めて開催。町内各種団体が協力した。/ 日没後の午後5時に開会。会場には、紙袋の中にろうそくをともした約2000個の紙灯籠を並べ、気仙川とその支流、各地の郷土芸能などを表現した「光のマップアート」、世田米保育園児や来場者が製作した「夢灯り」などが置かれ、火がともされた。/ 時折雪もちらつく寒い晩となったが、来場者たちは会場をゆっくりと歩き、やわらかな光をながめていた。会場の一角にはペレットを燃料としたカラマツ製ウッドキャンドルが置かれ、振る舞われた甘酒を手に暖をとる人たちの姿もあった。/ 開催準備にあたった、すみた夢灯りの会の水沼和子会長は「夏まつりの際も夢灯りのイベントを手伝ったが、ろうそくの明かりは心を温かくしてくれると、改めて実感した」と目を細めていた。/ 主催者では、夢灯りづくり参加費の一部や会場での募金を被災地支援活動費として後日寄付する。/ 2011年12月13日付 1面」
▼SUMITA冬灯り2011開催〔2011年12月11日〕|住田町観光協会 http://sumitakankou.blogspot.com/2011/12/sumita.html
「平成23年12月10日(土)。あと1日で震災が起きて9ヶ月目になる日に、住田町世田米小学校の駐車場にて、「SUMITA冬灯り2011」を開催いたしました。/ 東日本大震災を受け、お亡くなりになられた方々への鎮魂の意を示すとともに、地域の明るい未来を願うイベントとして、住田町観光協会住田ふるさと体験協議会が主催となり実施しました。/ スタッフは約30人。ボランティアで地域の皆様にご協力いただきました。/ 当日は、−3℃〜−5℃の寒い一日でしたが、昼過ぎからお忙しいところ集まっていただき、準備をしていただきました。/ 冬灯りは、光のマップアートという住田町の地域資源を灯篭のマップで表し、みんなで見てみようということで、並べていただきました。」
▼住田のまちづくり活動〔2012-02-03〕|三宅研の長い日々 http://blog.goo.ne.jp/miyakekenn/e/573f9a36fd7c80ee25725de6a0a551e4


▼住田町リンク集(2011年)|ilyaの日記 http://d.hatena.ne.jp/ilya/20110328/1301325475