ilyaのノート

いつかどこかでだれかのために。

「実在児童の人権擁護基金」、2010.12.28設立。

▽いわゆる「表現規制反対派」による、児童保護基金の立ち上げ。基金理事には、2010年の都条例改正問題で改正反対の立場で活動した女性の名がならぶ。事務局は、表現規制反対論者として知られる山口貴士弁護士が所属するリンク総合法律事務所に置かれている。


▼実在児童の人権擁護基金のブログ
http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/
▼実在児童の人権擁護基金を作りました|実在児童の人権擁護基金のブログ
http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-99b6.html
▼実在児童の人権擁護基金規約|実在児童の人権擁護基金のブログ
http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-749f.html
▼【随時更新】寄付金の集まり状況: 実在児童の人権擁護基金のブログ
http://jitsuzai-jinken.cocolog-nifty.com/blog/2010/12/post-47d1.html
▽2010年12月28日(水)、設立。代表理事 藤本由香里明治大学准教授)、理事 小林来夏/水戸泉(作家)、紀藤理恵子(主婦)、監事 長田三紀。所在地は、リンク総合法律事務所内。


▼実在児童の人権擁護基金を作りました|弁護士山口貴士大いに語る
http://yama-ben.cocolog-nifty.com/ooinikataru/2010/12/post-99b6.html
Twitter / 山口貴士: 実在児童の人権擁護基金を作りました。皆様からの寄付を ...
http://twitter.com/otakulawyer/status/19984955220168704
▽一般への告知は、12月29日、山口貴士弁護士のブログ、Twitterを通じてなされた。山口弁護士は、基金事務所の置かれたリンク総合法律事務所に所属している。


▽設立時の理事会には監事も含め、女性のみが名前を連ねる。なお、理事の紀藤理恵子 氏は、リンク総合法律事務所の所長である紀藤正樹 氏の身内の方なのだろうか(未確認)。

▼長田三紀 プロフィール - あのひと検索 SPYSEE [スパイシー]
http://spysee.jp/長田三紀/1110772/
▽監事に名前がある長田三紀 氏は、この方なのだろうか。同姓同名の別人かもしれない。不詳。


▽この基金の設立計画は、2010年11月13日、児童虐待問題を考える勉強会「実在青少年問題を考える −私達に何ができるのか?−」(コンテンツ文化研究会 主催)で告知された。当日の講師は、社会福祉法人カリヨン子どもセンター評議員の角南和子弁護士。
▼Togetter - 「都条例問題関連シンポジウム「実在青少年問題を考える−私達に何ができるのか?−」実況レポ」
http://togetter.com/li/69225
▼電脳卓吾斎:コンテンツ文化研究会シンポジウム「実在青少年問題を考える−私達に何ができるのか?−」 まとめ
http://pixiv.cc/huideyeren/archives/51649642.html
▼「実在青少年問題を考える−私達に何ができるのか?−」に行ってきた|ハコニワ
http://d.hatena.ne.jp/tabiture/20101114/1289739277
コンテンツ文化研究会のイベントについて|カルトvsオタクのハルマゲドン/カマヤンの虚業日記
http://d.hatena.ne.jp/kamayan/20101113#1289659972


▼2010-12-30, Thu|蜜の厨房
http://hw001.spaaqs.ne.jp/kitchenmits/mits/index.shtml#lips
「実在児童の人権擁護基金」「なにもしないよりはする方がいいとはいつも思うけれど、まず最初に金集めから始めますというのは、うう……。というより、「集まった寄付金は、実在する児童の人権擁護活動に携わっている方々や団体の支援をするために使わせて頂きます」とあるので、そもそもお金集めて回すことしかしないのか。集まったお金回して子どもの人権擁護に貢献した私。まー素敵。/ 子どもを守るために指一本動かさない人たちが、自分のズリネタを守るためにはあそこまで必死になれるんだ、という規制賛成の人たちの言い分を読んだことがある。それへのカウンターとも受け取れるし、そうではないと主張しているようにも読める。/ 私には、この趣旨書にあるように「創作物やインターネットの規制が子どもの人権擁護のために役に立つとはとても思えない」とはとても思えないので、この基金の趣旨に賛成することはないと思います。」
▽――一つの、誠実な態度。「貢献した私」にそう記す者自身が含まれるなら、私にとっては完璧に近い。「なにもしないよりはする方がいい」、のであるなら。
▽書き手の思惟の誠実さについては、2010-12-6,Mon の記述も参照せよ。


▽10年。少なくとも私にとってはじつに10年である。児童買春・児童ポルノ禁止法改正問題以来、一言目には「実在する児童の虐待被害は私たちも許せません!」と言挙げながら、その後には「ですが、実在しないキャラクター表現の規制には……」とのみ続けてきた私たち。「表現規制には反対だ」とだけ叫ばず、「現実の児童の虐待被害は当然私たちも許せないのですが…」などと空疎なアリバイ作りを口にし続けてきた私たち。
▽――よろしい、わかった、実際に、現に、今、この国で生じている虐待は許せないとお前は言った、ならばどうすると言うのか? 虐待を許せないお前は、何をするのか? 表現規制に反対すれば虐待児童を救えるというのか? その答えを考えようとしなかった私たち。