ilyaのノート

いつかどこかでだれかのために。

「口蹄疫」についてのノート(その四):防疫とワクチネーション

▽2010年口蹄疫関係。防疫に関するwebクリップ。またワクチネーション計画の問題点について。


口蹄疫情報 Human Swine Influenza|岡本嘉六のページ
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/MIyazaki2010.htm
口蹄疫の発生拡大をどう止めるか|岡本嘉六のページ〔2010/5/19〕
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/eradication.htm
▼手順の後先|岡本嘉六のページ〔2010/5/20〕
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/procedure.htm
口蹄疫撲滅には時間単位の迅速性が求められる|岡本嘉六のページ〔2010/5/24〕
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/Biotero.htm
▼家畜衛生情報|岡本嘉六のページ〔鹿児島大学農学部獣医学科〕
http://vetweb.agri.kagoshima-u.ac.jp/vetpub/Dr_Okamoto/Animal%20Health/


▼beachmollusc ひむかのハマグリ : ひむか神話街道に口蹄疫ウイルスに感染が確認された種牛
http://beachmollu.exblog.jp/12680514/
「beachmollusc/2010-05-20 15:16」「すでに報道されていることであるから、問題の6頭の種牛の避難場所の現地の様子と問題点を紹介したい。/ 口蹄疫対策で行政がやってしまった錯誤の一つとして検証されるべき問題、つまりウイルス拡散をやってしまっただろうことについてである。関係者の心痛と心情は痛いほど分かっているが、間違ったことをやり続けることはいい加減止めねばならないだろう。」
西都市尾八重(おはえ)には牧場跡地があって、この林道に接している。〔中略〕〔写真が〕遠いので良くわからないが、廃墟に近いような畜舎があり、6つの部屋があるように見える。/報道では、〔避難後〕感染症状を出し始めて処分が決まったエースの種牛は別の5頭から1区画分離されていたそうであり、写真の建物の部屋の数と合わない。〔中略〕 現在、この林道は〔口蹄疫蔓延防止のため〕全面交通止めとされ、一応迂回路なしとして、「封鎖」されている。〔略〕」
「おそらく、この牧場跡地を整備して(?)種牛6頭を「避難」させたのだろう。周囲に畜産農家がいないことで選定されたようである。完全防備と思われた「家畜改良事業団」の敷地から、解放的な山の中で周囲に野生動物が跋扈している場所にである。/ もし、高い山の上からウイルスを拡散させた場合、平地に比べて広範囲に広がるだろう。万一、風下の隣県に拡散させ、家畜を感染させてしまったら、とは考えなかったのだろうか。/ 防疫の素人の地方行政関係者、そして違法な移動を容認したプロの国の担当者たちの言い訳はどうなるか。まさかであるが、「空気感染が起こるとは想定していませんでした」などと言ったら宮崎県民は日本中から軽蔑されるだろう。/ 時間稼ぎについて〔その方法では〕効果が期待されないと予想される、本来の囲い込み方式ではない邪道のワクチン使用でさらに事態を悪化させるようである。これも諸外国から見たら、あきれてしまう行為と考えられる。国と県の関係者は、鹿児島大学の専門家、岡本〔嘉六〕教授の提言に耳を傾けるべきである。」
▼コメント欄――「beachmollusc at 2010-05-22 11:34/ ワクチン接種は27名の獣医師とそのアシストで27チームで開始されたようである。1チームが1日に500頭に接種したとして(多分、もっと少ない)1日の処理数はせいぜい1万頭程度かもしれない(用意されたワクチン数から推定)。処理予定数は総計20万であるから、全部終わるまでに、今の状態でがそのままであれば、全部に対し接種完了まで3週間くらいかかりそうである。/ ワクチン接種から抗体ができて発症が抑えられるのが最速で3日程度だから、ナマのウイルス汚染を避けながらの作業である。/ 豚や牛は知らない人におびえるだろうから、飼い主が言い聞かせても逃げ惑うような気がする。多数の動物をどうやって静かにさせて接種できるようにするのだろうか。/ また、10キロ圏内(これは相当拡大し、今も拡大中)の絶対数は増え続けるだろうから、泥縄が続くのは間違いなさそうである。その一方で、内部の感染確認数も増大して(まだ多数の農家が残っている:何故その数を報道しないのか)次々とワクチン接種の必要が無くなりながら(通常の殺処分の対象として)数は減ってゆく政府の対策チームはそれを計算しているのかもしれない。」
▽コメント欄――松本大策 at 2010-05-22 14:08/ いつも情報をありがとうございます。/岡本嘉六先生は、僕が学生時代にお世話になった公衆衛生学の先生です。やはり考え方は僕も影響を受けているのかも知れませんね。/ 今朝、現地対策本部の要職の方から電話をいただき、行政の力では省庁を越えた依頼は出来ないので悔しいというお話しをいただきました。/ 先程〔5月22日〕、最大感染地の外周に当たる木城町からワクチネーションを開始した、というニュースがありましたが、163ケース目ですでに木城町で発生している以上、ここからあたらな防衛戦〔防衛線〕を設定しなければならないでしょう。ワクチネーションでは遅すぎます抗体価上昇に3日〜3週間かかり、しかも抗体獲得が70%程度では、どの程度の抑止力になるのでしょう。/ 自衛隊や猟友会の方に、きちんとした防疫手順をレクチャーした上で、外周からの殺処分が必要な時期だと思います。/ 僕も獣医師ですから、動物の命を奪うのはとても心が痛みますが、だからこそ最大限の効果を発揮するような方法をとらなければ〔結局被害の拡大を抑えきれず〕、命に報いることが出来ないと思います。」/ 「松本大策 at 2010-05-22 19:19/ いいえ、いつも冷静かつ科学的なご意見に感謝しています。/ 僕は今回の問題の中心は獣医師の防疫体制についての無知だと思います。個人批判につながると思って黙っていましたが、たった今のNHKニュースでも、ワクチネーションに向かった獣医師が写っていましたが、その中の二人がマスク着用していませんでした。/ 驚くべき事です口蹄疫ウイルスは人間に感染します。発症しないだけです。キャリアになります。マスクは最低限必要です。衣服は全身お酢をぶっかけたらまだ何とかなります。/ 僕のように毎回ビルコンのお風呂(ピンクできれいだけどあちこちボロボロになりますよ)に入ってもいい。でも口腔内はなかなか消毒できないんです。/ こんな状況で疫学的調査など、とても期待できないでしょうね。」
▽コメント欄――「beachmollusc at 2010-05-23 02:22/ もう、メチャクチャです。/ 新しい発生のデータを見ると、農家(農協)から届出ですから、獣医師は立ち会っていないのでしょう。そして、検査用の検体採取は現場の素人に任せているみたいです。/ それが何を意味するか、脳死した農水省には分からないでしょうね。発症〔臨床症状〕が顕在化するまで待ってのウイルス発生促進と、それに汚染した〔された〕人による運搬を拡大中でしょう素人に完全な防疫はできるはずが無い。いわんや、防疫のセミプロの呪医師〔獣医師〕が現場で活躍しているとは。/ 万全の態勢、という言葉が当局から出ていますが、万全という言葉の意味も知らないで発しているのでしょう。/ キャリア官僚が現場のウイルスキャリアを増産しているなんて、しゃれにならない。/ 次々に発生農場が拡大している意味が分かりました。〔後略〕」/  「beachmollusc at 2010-05-23 02:47/ 〔日本で口蹄疫の〕PCR検査をピシッとやれる所は国が管理する2箇所だけだったはずです。いくら知事がやります、と言っても県が独自にはできないでしょう。49頭(プラス6−1頭、そして神隠しの6頭)の検査を毎日すると、新たな発生の検査確認ができなくなるのが、〔山田正彦農林水産〕副大臣の拒否の本当の意味だと思います。すでに検査されるのを待っている検体が山積みでしょう。それも口蹄疫ウイルス付きだから、むやみな場所では検査できない。」――口蹄疫ウイルスは封じ込めレベルBSL-3eで扱われるという(web上にはBSL-4施設が必要との記述もある)。
▽コメント欄――「beachmollusc at 2010-05-23 04:48/ 報道やネット情報を調べていて驚いたことは、種牛の「避難」移動中に途中で(路上で?)1泊したらしい。裏を取らねばならないが、これ本当か?と驚愕。許可が出る前の一週間程度で「万全の」準備をしていたかと思っていた。ガセネタでなければ、西米良が最初の候補地であって、そこに運んでいたら、把握していなかった畜産農家?が見つかり、あわてて行き先を変更した、という。/ 畜産農家でなくても、牛を屋敷内で飼っている一般農家は多数あるだろう。自宅の近くでは中規模の牛舎(どのタイプかは近づいたことが無いのでわからない)と思われるが1キロさきにあり、その他数頭飼っている普通の農家が数件ある。放棄水田の地主の家に借地料を払いに行ったら、家の敷地内にべこさんがいた。行政はこのような数頭飼育やペット飼育の家畜を把握し得ていないだろう。」/ 「beachmollusc at 2010-05-23 04:48/ 尾八重のかつて牧場だったところがバックアップ候補で準備がされていたにしても、防疫体制を「万全」にして待っていたのだろうか。開放的な個室で簡単な仕切りで隔離していたのだろうが、6部屋しかなかったから、「感染牛は気が荒いので、他の牛とは1部屋を空けて離した」などと言い訳しているのは変である。1部屋増設して準備していたの?感染牛は気が優しいと育ての親のコメントを見て、やさしい牛さんは他の牛に対しては荒っぽいの?と、なぞなぞが増え続ける。そもそも、避難移動を取り仕切った皆さんに防疫の観念が充分にあったのだろうかウイルスが充満している地域を通行する際に、個体ごとに分けて密閉された中にウイルスが入らないように注意したのだろうか。たしか運搬したトラックは2台しかなかったように報道されていた。6頭に2台?荷台を仕切ったのですか?」


▼「宮崎牛」種牛は避難、移動制限区域内だが特例 : 口蹄疫 : 特集 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/feature/20100518-296281/news/20100514-OYT1T00319.htm
「(2010年5月14日10時42分 読売新聞)」「宮崎県で発生している家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」問題で、県は〔2010年5月〕13日、同県高鍋町にある県家畜改良事業団の種牛6頭を、約20キロ離れた同県西都市に移した、と発表した。/ 事業団の畜舎は、感染拡大防止のために家畜の移動が禁止された区域内にあるが、ブランド牛「宮崎牛」の生産に欠かせない種牛を保護するため、国が特別に区域外への移動を認めた。」
▼種牛避難に1日半 口蹄疫 不手際で目的地を変更 「距離20キロ」移動は60キロ / 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/item/171754
「2010年5月15日 06:37」「家畜伝染病「口蹄疫(こうていえき)」の感染を避けるため、宮崎県が家畜の移動制限区域から〔2010年5月〕13日に連れ出した県家畜改良事業団(高鍋町)の種牛6頭が“不手際”もあって途中で野営を余儀なくされ、14日夕にやっと避難先に落ち着いた。種牛の移動は「畜産県宮崎の宝を守るために」と県が強く求め、国も特例措置として許可。最短の行程を踏むべきところが、逃避行は少なくとも延長60キロ、1泊2日の「長旅」となった。/ 〔宮崎〕県によると、6頭は13日正午、約40キロ離れた西米良村にある避難先に向けて移動を始めた。県が数カ所の候補地から絞り込み、半径5キロ圏内に畜産農家がないと確認した場所だ。ところが、目的地に近づくうち避難先付近に牛の飼育農家が3戸あることが判明。そのこと自体は問題はないものの、県は大事をとって別の避難先を選ぶことにした。ただ、移動中の6頭を再び事業団に連れ帰るのは「感染防止の観点から危険」と判断し、そのまま同村にいったん移動させた。/ 県は約1時間の休憩をとらせた後、新たな避難先に決まった西都市に向かったが、6頭の負担を考え、途中で野営することにした。結局、種牛が西都市にたどり着いたのは14日の夕方になってから。丸1日以上を費やして着いた避難先は、〔宮崎県家畜改良〕事業団から約20キロしか離れていないところだった。ここは家畜の移動は禁止されていないが、搬出を制限されている区域内という。/ 種牛を極めて大切に扱った結果とはいえ、宮崎大の後藤義孝教授(獣医微生物学)は「長距離、長時間移動でウイルスにさらされた可能性もあり、今後も3週間程度は観察が必要だ」と憂慮している。」


▼beachmollusc ひむかのハマグリ : 口蹄疫ウイルスを隠し持つ動物
http://beachmollu.exblog.jp/12674446/
「2010-05-20 22:53」「〔日向市南部の山中で自然農法を営む〕Kさんの家にヤギが飼われているということを聞いたので、すぐに日向市の家畜防疫の係に連絡するようにとアドバイスした。ヤギ小屋は綺麗に掃除していると言っていたが、ウイルスは細菌とは違う。家から道路に出るところに消毒用の消石灰を撒くようにも言って追い返した(車は永田の消毒ポイントを通って消毒済み)。」
「ヤギが口蹄疫に感染すると症状がどのようになるか、県内で(おそらく国内でも)広報されていないだろう。/ カナダの研究所から下の論文で注意を促している。英文の論文なので、日本語で要約を書いておく。」「Kitching RP, Hughes GJ. 2002. Clinical variation in foot and mouth disease: sheep and goats. Rev Sci Tech. 21(3):505-12.」「〔日本語要約:〕 口蹄疫に感染したヤギと羊は症状が明確に出ない(仔は死亡率が高い)ので、感染が見落とされ、その結果感染拡大が起こりやすい。イギリスの2001年のアウトブレークでは症状が見られなかったがウイルスに感染した羊の輸送で広がった。未発生の地域に新しい感染が起こる場合、これらの動物からの例が過去に多い。防疫のために、これらの動物のウイルス感染が分かるようにするためのスクリーニングの技術開発が求められる。」
症状が顕在しない感染動物がキャリヤーとなる問題に注意するべきで、恐らく、水牛の場合も同様であろう口蹄疫の典型的な症状が出ていないので結果的に感染を見落としたことになっても、不注意だとか怠慢などと獣医を責めてはいけない。今後の課題として、症状が出ないで見逃されやすいキャリヤー動物に充分な注意を払うことである。野生の鹿も同様に扱うべきだろう。今の防疫指針では、疑わしい外部に見える症状を確認してからPCR検査に入るから、症状なしの検体は検査の対象にならない。/ 外で見て分かるような症状がないため、感染が見落とされている間にウイルスの拡散が起こるはずなので、空気感染から接触感染のブリッジとなる動物を注意深く監視しなければならない。川南を中心にした、ウイルスのエアロゾルが爆発的に増えている所から風に乗って拡散していれば、Kさんのヤギがすでにウイルスを吸い込んでキャッチしているかもしれない。そして、症状も出ないままでウイルスを体外に排出するようになるかもしれない。寺迫で発症した家畜がいたならば、Kさんの家はそのすぐ近くである。」
▽――現行防疫要領の前提(問題点)については、津田知幸「わが国に発生した口蹄疫の特徴と防疫の問題点 (III-2. 日本に発生した口蹄疫の特徴と付随する問題)」(2000年)、難波功一,清水実嗣「口蹄疫の発生と家畜衛生試験場の対応 (今回の発生の問題)」家畜衛試ニュースNo.103(2000年)に言及がある。
▼コメント欄――「ほかぞの at 2010-05-22 01:20/ こちらにコメントするのは初ですが、まだまだ、落とし穴はいくらでもありそうですね></野生動物に関しては、発生当初から、関心を持っていた人間はたくさんいたと思うのですが、行政にせよ、山林や野生動物に関して、知識を持つ人間が少ないのも要因でしょうね;;/なぜ、猟友会などに、調査以来をしないのでしょうか?/処分と消毒で、手一杯なのでしょうか^^;/ぼさっとしてる、県庁職員に、電話確認ぐらいさせたらいいのに^^;」/ 「beachmollusc at 2010-05-22 07:57/ ほかぞのさん、/コメントありがとうございます。/ 県庁職員はなれない肉体労働に駆り出されたり、デスクワークも過重労働になっていると思います。なにしろ現場は戦争状態です。〔略〕」
▽コメント欄――「日向人 at 2010-05-24 22:18/ 東郷で暮らしている者です。〔中略〕 日向の街では具体的ないくつかの地名で感染が/話されているのを聞きましたが未だ公式の発表がありません。/ワクチンを打った外側に感染が広がっていれば/今回のスキームは破綻することになりますので/情報を管制しているようにも思います。/庭には時より猪や鹿が珍客で訪れます。/鹿さしや猪肉も時より頂くのですがおそらく自然に進化して/抗体(ひょっとすると抗原も)を持っているのかと思います。/そうであれば食べても問題ないのかとも思います。」/ 「beachmollusc at 2010-05-25 05:55/ >未だ公式の発表がありません/ 感染が疑われる状態の家畜からサンプルを採取して、県から国の動物衛生研究所で検査(できるのは2箇所だけと聞いています:県でやりたくても独自にはできません)して確認する流れですが、多分検査所はパンクしています。検査結果が陰性のサンプル数がつかめていないので、検査処理能力がネックになっている程度を推定するのが難しいけれど、動衛研に行ってから結果が広報されるまでの日数が延びていると思います。コンタンのブログを見てください。/ 地元で噂になっているものでも検査結果が陰性のものもあるでしょう。でも、最近では誰が見てもおかしい状態のものが県から国へサンプル送付となっているはずです。送ればほとんどが陽性であるとすれば、日向市の噂の場合、あす以降、農水省から真夜中過ぎに発表となるでしょう。」「beachmollusc at 2010-05-25 06:04/ 言い忘れです/ 10−20キロ範囲の搬出制限区域は、日向市の場合、現在の範囲に拡大されたのは寺迫が確認された直ぐ後です。そこを大慌てでワクチン接種しましたね。ここで確認発症例が出てしまったら、ワクチン封じ込め作戦が破綻しますから、できるだけ多くの豚を搬出制限域から市内の堵畜工場へ搬出し続けていたと思われます。」


▼疲れててきた!。 FMD|日々悩んでおります。
http://blogs.yahoo.co.jp/omizo1960/32054660.html
「2010/5/20(木) 午後 1:52」「リングワクチネーションをやるなら。早急に、サーベイランスをしておくべきでした。/ 獣医師を、と畜〔屠畜〕に貼り付けて、サーベイラン〔ス〕せずして、何が〔ワクチン使用〕ですか。/ どこまで、感染が起こっているか、不明な状況です。/ 発症確認は、所有者からがほとんどです立ち入り検査も出てない状況で、科学的のへったくれもあったもんでない。/ 殺処分にかかわる、獣医師を即、サーベイランスに〔振り〕向けるべきです。/ワクチン接種に振り分ける、獣医師の確保など、現状では不可能です。」「〔日本は〕新型インフルエンザでのサーべイランスさえ、まともに行えなかった、のです。今回は、FMD〔口蹄疫〕であり、国際監視家畜伝染病であります。/日本の、畜産、酪農システムの存亡が、かかっています。」
▼FMD ワクチン接種 実行 処分|日々悩んでおります。
http://blogs.yahoo.co.jp/omizo1960/32045878.html


口蹄疫問題・番外編2 - 新小児科医のつぶやき
http://d.hatena.ne.jp/Yosyan/20100524
▽コメント欄、傾聴に値するやりとりが見える。
「今日考えたいのは埋却地の問題です。埋めるところが無いと殺処分もできない関係があると理解しても良さそうだからです。欧米では原則として自分の農場に埋めるそうです。日本でも牛を飼っているぐらいですから、それぐらいの農場はあるだろうと思われそうですが、日本の農場は欧米よりかなり狭いのが一般的だそうです。」「それでも牛はまだ埋却できる農場がある程度は確保できるかもしれませんが、養豚場になれば条件は遥かに厳しくなります。豚はそんなに広々したところで飼うものでは無いからです。」
「〔防疫指針では埋却地を、〕原則は殺処分対象の牛や豚の保有者の土地としていますが、やむを得ない場合は他の場所に埋却しても良いとなっています。また埋却地の選定については、都道府県がリーダーシップを取るとしています。殺処分対象の牛や豚を移動させることは感染の拡大の危険性も増しますから、これについても都道府県がリーダーシップを取って防疫対策に万全を期してくれぐらいに解釈できます。/ ここで問題になるのは、殺処分・埋却が所有者の土地内で行なえればまだしもなんですが、他の土地に移動埋却するとなれば、これはどこでもと言うわけにはいきません。当たり前ですが、すべての土地には所有者がおり、所有者の了解がないと埋却どころか進入さえできません。防疫指針には、〔略〕」「いかに非常時と言えども、土地所有者としては本音では、殺処分された牛や豚を自分の土地に埋められるのは余り歓迎できないかと思われます。埋却地として提供するにしても、当たり前ですが補償の問題は出てきます。それと、そもそも土地がそんなにあるわけではありません。趣味で里山によく登りますが、いつも感心するのは平地は見事に利用し尽くされている事です。/ 住宅なり、田畑に余すところなく利用されています。そうなると埋却地を探すと言っても限定されます。さらに防疫指針にもありますが、地下水の問題もあります。空いている土地ならどこでも埋設地に出来るわけではなく、少し掘れば水が湧く様なところは不適だそうです。この少し掘れば水が湧くような土地は他の用途にも不適な事が多いので、埋却地として使えそうと考えても、実際はなかなか使えないことも多いと考えられます。」
▼コメント欄――「tadano--ry 2010/05/24 20:20/ luckdragon2009さま/ OIEの〔口蹄疫〕清浄国への復帰基準を精読しましたが、これを厳格に当てはめていくのなら、残りのエース種牛が生存している限りは、どこをどう都合良く解釈しても清浄国には復帰できないはずです(殺処分政策が実行されていないという解釈になる)。/ ですから清浄国への早期復帰を目指すには政治的交渉が既に必要な状態であり、そのために49頭を殺処分するか否かは既に問題ではないと私は考えています。今回の方針はその点で一貫性を欠いていると思われます。/ なおOIE基準では、移動禁止区域内での感受性家畜の移動は、屠殺目的の屠畜場への直接移動しか認められておらず、エース種牛を移動させた時点で既に基準を違反していることも付記しておきます。/http://www.oie.int/eng/normes/mcode/en_chapitre_1.8.5.htm#rubrique_fievre_aphteuse
▽コメント欄――「luckdragon2009 2010/05/25 00:25/ 『RT @libreriano お問い合わせのあった件に関し、FAO本部に確認したところ、事実関係は次のとおりです。 1.FAOは日本政府に対して専門家の派遣の申し出を行いました。 2.日本政府からは当面自ら対処する旨の返答がありました。 3.日本政府からの依頼なしにFAOが専門家を派遣することは困難と思われます。/約4時間前 webから 〔lovelynippon(nyanyan)〕』/ じゃあ、〔FAOから専門家を〕呼べない理由も、〔OIEの〕規定守れてないからですよね。/多分。」――オリジナル発言はFAO本部に真偽について問い合わせた @libreriano氏による次のtweet http://twitter.com/libreriano/status/14616534196
▽コメント欄――「omizo 2010/05/25 01:34/ 〔海外からの〕輸入を甘受するなら、超高級和牛は安泰であるが、通常の牛肉は終わりでしょう、豚はも終わりでしょう。/ 私貧乏だから、ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイ等の牛、豚食べます。 それだけです。 産業獣医ももっと減ります。 開業で食っていけませんからね。飼料会社も減りますな。 この関連で食っている方は失業も。/ ばら色の畜産、酪農の未来が開けます。/ だいたい、移動した翌日に、発症報告てね。本来なら、即、処分でしょう。 その上、山中の陰陽室〔陰圧室/陽圧室〕もない、ところに移設て、自然界暴露の問題もあるというのに。/ OIE、FAOが聞いたら、卒倒しそうです。/ 〔可能な対処があったとしたら〕4月20日〔の時点ですぐ〕に移動させておくか、陽圧室に入れておくかでしょうね。」
▽コメント欄――「Sakio 2010/05/25 08:07/ 清浄国復帰ができないと、肉類(ぶっちゃけたはなし中国ということ)を近隣国から輸入しないという理由〔根拠〕がなくなってしまうので、宮崎のみならず全国の畜産が壊滅するという理路なのだと思います。現地以外の畜産関係者から反対がでないのも、そういう理由でしょう。/ 担当大臣〔の対応〕が問題になっていますが、それ以前から、発生時のシミュレーションがきちんとできていないというのが問題なのだと思います。中国の稲藁使用をを認めていたりするわけで(3年弱前〔※前政権時代〕)。/ 土地問題だけに焦点をあてるのは、それはそれでよいのですが、殺処分自体(1匹1匹をどうやって殺すか)が担当する獣医にとっては大問題で、これだけの数となれば、前例もないことだし大変なのだと思います。担当大臣の無策を責める論調は、ちょっとした事実関係が明らかになっただけで(たとえばボトルネックの原因が土地でなかったとしたら???)、その矛先が、現場の獣医に向かう可能性もあることを考えておくべきでは? 何でも○○が悪いで、医療関係者がどれだけ苦しめられてきたのか。獣医も、同じです。/すか?/ きちんと再発防止や、もっと拡大した場合、また独立の感染が他所でおきた場合(前回〔2000年〕は北海道でも感染例があった)、今回のように気づいた段階で多数感畜(潜伏期間中)がいたというような最悪に近いシナリオの場合について、議論すべきです。ふだん、人間の医療業界に関して行っている議論のレベルというのは、ちゃんと理由と努力と人材があってそうなっているわけで、それは、他の業界(獣医・畜産)についても事情は同じなんですよ。(いいたくないですが、医療に関しての、医療被害者団体の議論に近い状態に〔の〕議論も含まれてしまっているように感じました。これは、少し筆がすべっているかもしれず、申し訳ないのですが、感想だけ。)」/ 「luckdragon2009 2010/05/25 09:18/ > Sakioさん/ そうですね。分析、かなり当たっていると思います。/ ...細かな事情分かってない議論百出で、なかなか知事自身も分かってない所はありそうです。/私だって、分かってませんが...。(苦笑)/ こうなってくると、ネットの議論も含めて、議論が難解になりそうなので、どこかで冷静な議論必要なのでしょうね。/ 既に茶化して言える段階ではありません。」
▽コメント欄――「卵の名無し 2010/05/25 10:18/ 今は種牛対策の時期ではなく殺処分頭数の多い豚対策の時期です。イギリスでは牧場の羊を大量に牧場へ埋却、だったそうですが日本では牧場を持たない豚の埋却地不足が大きな問題でしょう。まず緊急に大量の処分豚の埋却に代わる迅速な処理方法を決めないと、封じ込め自体が失敗する危険性が高くなります。/ 封じ込める場合の法的問題点は家畜伝染病法の規定に基いて畜産食肉業者以外の一般人の憲法上保障された生活のための行動の自由・経済活動の自由まで物理的に規制される点にあります。ここに国の援助が絶対的に必要となりますから、イギリスでは首相自らが先頭に立って口蹄疫封じ込めを断行し、封鎖される一般人に対する国家補償の総額を抑えようとして成功したということでしょう。イギリスに学ぶべきは行政組織内情報伝達の適確さ素早さと先見性のある国家首脳による迅速な政治対応、ということです。」
▽コメント欄――「omizo 2010/05/25 11:27/ どうも、確定が出された、施設で、処分を待っている間に、子豚が。死んでいるらしい。 FMDV〔口蹄疫ウイルス〕の本来の怖さが出てきたようです。 で、死んだ子豚の処置に問題が出ているようです。 16条から言えば、即、所有者が、対応ですから、自己で埋却か焼却。 死亡獣畜取扱場での焼却は、擬患畜に限定されます。確定場所の擬患畜の死んだものを、PCR〔遺伝子検査〕の余裕もないですし、このまま放置は公衆衛生状もよろしくないですし。お困りのようです。」


掲示板|(有)シェパードがおくる 松本大策のサイト
http://www.shepherd-clc.com/rebbs/re-bbs.cgi
■ 防疫体制を見直して下さい/【(有)シェパード 獣医師 松本大策 2010/05/22 23:56】/ 個人批判になってはいけないと、書き込みを控えていたのですが、〔週刊誌〕フラッシュの今週号のトップ記事に殺処分に向かった獣医師の一人が、マスクをアゴにかけ、ゴーグルをおでこに引っかけて注射器を持って牛さんの前にいる写真こういう写真が撮影されていること自体、防疫上問題ですが)が堂々と掲載されています。/ なんどもお伝えしてきましたが、口蹄疫ウイルスは人間に感染します。発症しないだけ。/つまり人間ののどの粘膜でウイルスを運んでしまうのです。/ なぜ、今これを書いたかというと、今日の夕方のNHKニュースでワクチンを打っている獣医さんの姿が放映されたのですが、このうち二人がマスクをつけていなかったからです。/こういう体制では人間がキャリアになる危険性も否定できないので、あえて書かせていただきました。」
Re: 防疫体制を見直して下さい/山口正士 beachmollusc 2010/05/23 02:04/ >今日も10件新たに/ 検査体制も飽和状態ではありませんか。/ 最近の事例では、発生農場からの通報は、獣医師からではなく農家から直接、あるいは農協職員からです。つまり、症状が明白になった段階で(ウイルスが大量に出初めてから)届け出ています。検体を採取しているのも農家自身か周囲の素人でしょう。/ ウイルスに汚染されても、完全な消毒ができない素人がウイルスを運びまわっているとしか思えません。」
■ 代議士の方へお願い/【(有)シェパード 獣医師 松本大策 2010/05/22 13:30】/ 現場の友人から連絡が入りました。/いろんな代議士に陳情が上がるたびに、現場の官僚の方々に報告書をまとめさせるので現場はさらに労働力不足に陥るということでした。/ 状況は現場の対策本部と本省で密接にやりとりしているはずですから、状況を知りたければ本省に問い合わせて下さい。/ 現場のがんばっている方々の足を引っ張ることになるのは、先生方の本意ではないでしょう。」
■ 再生に向けて/【宮崎 平野 2010/05/22 15:08】/ 新富町で和牛肥育をいとなむ平野と申します。/いつも掲示板での見識のある方々の有意義な議論を参考にさせていただいていました。/すこしはやく、また実現可能かどうか自信も無いのですが、畜産の空白地帯になることが決定した児湯郡で再生を掛けた戦いをする上で検討すべきことを現在考えています。/ 児湯郡で畜産業を再起する者が全員新規の創業となるわけですが、創業時における/ ・埋設地の確保および埋設の同意書の準備/ ・防衛的殺処分およびワクチン接種の同意書の準備/このことを条件にすることには無理があるでしょうか?/ 口蹄疫の発生は予測できません。消毒による防疫も限界があります。今回決定的に失敗した短時間での殺処分・埋設を妨げた最大の要因だと思うのですが。また家畜の過度な密集を避けたい思いもあります。/失敗を繰り返さないためにも。/ またこれは現在口蹄疫が発生していない全国の地域で今すぐはじめることが出来ると思います。/ スレッドでの活発な議論、お願いできればと思います。/突然の投稿でで失礼しました。お知恵をお貸しいただければ幸いです。/ひらの」
Re: 再生に向けて/鹿児島の外薗 2010/05/23 11:03/ 初期において、消毒薬を、生体に噴霧していた可能性が示唆されています。現場にいたわけでは在りませんが。/そのため、ビルコンなどを、生体に噴霧した所や、畜舎噴霧したところが、牛豚の呼吸器系、皮膚の生理防衛機構を損傷し、かえって、被害を拡大した可能性があります。/もし、そうだとしたら、人災の可能性も、でてきます。/発生農場の現場で、どのような消毒が行われたかを、再度考察する必要が、あるのではないでしょうか?」/ 「Re: 再生に向けて/鹿児島の外薗 2010/05/23 11:11/ つづけて、すみません^^;/ 知人の肥育農家は、はやばやと、肥育牛にデハイ〔アルファルファミール?〕を給与し成績より防疫に努めていました。/普段から、生理に関心をもたれている方々は、やっぱり冷静に対処されていたようです。/消毒薬は、いくら、ダメージが少ないものでも、やっぱり、生体にかかることは、免疫の低下に繋がるので、お酢の散布と、石灰の周辺散布をされた方々が、生き残ってる可能性が高いのではないでしょうか?」
Re: 再生に向けて/山口正士 beachmollusc 2010/05/23 13:47/ 地方経済の再生を心配するレベルで止まればまだなんとか、ですが、国レベルに拡大しそうにも見えます。いまさら現場の首長を責めても何の役にも、改善にもならないので、私はあえてこれを出しませんでした。」/ 「Re: 再生に向けて/山口正士 beachmollusc 2010/05/23 17:50/ 地雷原の増大を推進しながら暴発対策に目を向けてこなかった国として歴史的な教訓を残してしまうかもしれません。/ 再生とか、教訓を活かすのは制圧が済んだ後にしたらいかが。」/ 「Re: 再生に向けて/宮崎 平野 2010/05/23 19:04」「『再生に向けて』のスレタイをつけたことを少し反省しています。でももしどこかに飛び火した場合そこでピンポイントに押さえ込む、制圧するために必要かと思い書き込んだ次第です。/空気読めなかったかな・・・」


▼やまけんの出張食い倒れ日記: 宮崎から帰還した獣医師の言葉 「テレビカメラが発生農場に入っているけど、あのカメラは本当に消毒されたの?」本当に不安です。 「知る権利」よりも「見守る義務」の方がいま、大切なんじゃないか。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2010/05/post_1507.html
「その後、とある県から宮崎へ支援活動として派遣された獣医師の友人と電話が繋がった。彼が現地にいたのは1週間以上前〔2010年5月15日以前〕の話なので、そこからさらに現場の状況は進展していると思うがという前置きの上で読んで欲しい。」
獣医師の仕事は殺処分だけではなく、検疫業務もあります。感染がないか調べるわけですが、午前中に一つの農場に入ったら、午後は他の農場にはいきません。もちろん感染を防ぐためです。ですから、班分けをして交代で農場の検疫をし、空いた半日は数km圏内の他の農場に電話をします。/ 電話の内容はもちろん「なにか気になる症状の家畜はいますか?」ということですが、その際に「こんな電話してる暇があったらさっさと仕事しろ!」と怒られるのがつらいですね。理由を説明しても、先方も興奮されているし極限状態なので、お互いにつらいです。なかには号泣されたりする方もいらっしゃいます。大変な状況でした。/ 犯人がだれだとか政党間の争いをしている場合じゃないです個人的には、この拡がり方を見ると、隣接県もすべて危ないのではないかと思います。/ 今回の口蹄疫ウイルスは非常に強力です。結果的に克服できていないのですから、、、われわれは徹底的に車両や人の消毒をします。獣医師はみな一度、裸になって紙パンツなどを着用したうえで現場に入ります。車両も念入りに消毒します。/ けれども、タイヤの溝に詰まった泥の奥まで消毒液が浸透するかどうかはわからない。完全な消毒はしようがないのです。/ そういう状況で気になったのは、何社かのテレビ局が発生農場の映像を流していることです。私がみたのでは、川南町の映像がありました。農家にカメラを渡して撮影してもらった、と断りがありましたが、これをみて思ったのは/ 「そのカメラ、ビルコン(消毒薬)で消毒済みなのか? 農場から持ち出すときも消毒したのか?」/ ということです。みんな、簡単に考えすぎているのではないかと思います。そのカメラが消毒なしで移動していたら、ウイルスがついていると考えるのが自然です。/ いま、獣医師の仲間達で、基本的にやらないといけない防疫対策について映像を作っています。現場では混乱していて、情報がきちんといきわたっていない。たとえば、石灰を播いたところへビルコンを散布している方もいるようですが、残念ながら石灰に触れるとビルコンは効力を失います。そんなことも伝わっていない状況なので、僕らにもできることをやろうと思います。/ 消費者の方にできること、、、宮崎県に義援金を送って上げてください。いくらあっても足りないでしょう。」


▼やまけんの出張食い倒れ日記: 口蹄疫病の被害を理解するために 養豚とはどんな仕事なのかを識ろう。 梅山豚の塚原牧場代表・塚原 昇社長との一問一答から見えてくるのは、大きな設備投資、膨大な運転資金、でも収益はなかなか上がらない大変な仕事だと言うこと。
http://www.yamaken.org/mt/kuidaore/archives/2010/05/post_1503.html
「現場の情報が知りたいというマスコミが多いようですが、豚は衛生状態に非常にデリケートな動物なのですよね。立ち入りなどはもってのほかと思いますが、一般市民が知っておくべきこととして、詳しく教えていただけますか?」/ 「〔塚原牧場 塚原昇社長口蹄疫に代表されるウイルスは、人の動きとともに広がるといわれています。農場内に入場する車両、例えば飼料運搬車、燃料給油車、薬品の運搬車などは、停車位置で充分消毒後入場となります。/ 別の農場からの直入場はできません。/ 人は、基本シャワーを浴びてから 入場着からパンツまでこちらでご用意しています。別の農場に行った経歴がある人は、1週間は入場を控えさせていただいています。厳重なようですが、目に見えないウイルスと戦うための方策です。」/ 「僕〔やまけん〕もこれまでいろんな養豚経営と出会ったが、大規模になるほどに衛生管理は徹底している。電話口で「中に入って見学していいですか?」と尋ねると、だいたい一拍おいて「うーん、、、ちょっと検討させてください」と言われる。運良く入れてもらえるということになったとしても、「ではシャワーを浴びてください」と言われ、初めての時は本当に驚いた。全身を石けん・シャンプーで洗い、出て先方が用意してくれていた衣服を着用してやっと中にいれてくれる。出るときにはまた再度風呂に入る。/ 今でも忘れられないが、山形県で高品質豚を生産する農場に行ったとき、「入らせてもらうことはできるんでしょうか」と尋ねると、すかさず「一億円もらってもダメです。」と言われたことがある。その眼は真剣だった。/ だから再度書くが、マスコミはぜーーーーーったいに勝手に畜産農家の敷地内に無断で入らないように! 取り返しのつかないことになるんだぞ。」
「国産豚肉を買う。それが一番、養豚業者への応援になる。/ 「でも、どこに買いに行っても国産豚肉ばかりじゃない。」と誤解している人も多いだろう。たしかにスーパーなど小売店で豚肉を買おうとすると、国産のものが並んでいる。しかし、ハムやベーコン、ソーセージなどの加工品や、外食・弁当を買った場合、その中に入っているトンカツ等に使われているのはほぼ外国からの輸入豚肉だ。だって、おかしいと思わないですか?カレーに乗っているカツがなんであんなに安くできるのか、、、/ つまり、国産豚肉の応援をというのは、「生の豚肉を買って家庭で料理して食べること」なのである。みなさん、今晩は豚汁と豚のしょうが焼きを食べましょう。そして肉屋さんで「宮崎県産の豚肉はないの?買って応援したいんだけど」と言いましょう。それが最大の応援だ。」


▼日本バイオセーフティ学会 JBSA お知らせ No.1 2009〔PDF〕|国立感染症研究所
http://www.nih.go.jp/niid/meetings/jbsa/information/2009/info_01_2009.pdf
「動物衛生研究所におけるバイオセーフティへの取り組み」「独立行政法人 農業・食品産業技術総合研究機構/動物衛生研究所 研究管理監/動衛研バイオセーフティ委員長/津田 知幸」
「動衛研で扱う病原体のうちで最もリスクレベルが高いものは口蹄疫、牛疫、アフリカ豚コレラアフリカ馬疫および小反芻獣疫のウイルスであり、最も高い封じ込めレベルBSL3e(e はexotic の頭文字)で取り扱われる。これらの病原体はいずれもヒトには感染しないが、日本国内に存在しないために、もし万が一家畜が感染した場合には急速に蔓延して甚大な社会的・経済的被害が予想される「特定家畜伝染病」に指定されているものである。封じ込めレベルのBSL3 は動物病原体では最も高いレベルであるが、その仕様は同じBSL3 であっても世界保健機関(WHO)が定めているものとは若干異なっている。特に動物実験を伴う場合のBSL3 施設基準では、二重の隔壁(Box in Box)で封じ込められたシャワーアウトを必要とする施設で、気密ドアによって実験室内外の空気が遮断され、内部は外に対して常に陰圧に保たれていなければならず、二層のHEPA フィルターによる排気と一層のHEPA フィルターによる給気の処理がされており、廃水はすべて高圧滅菌を含む滅菌処理が必須である。BSL3e はわが国に常在しない特定家畜伝染病を取り扱う専用BSL3 であり、施設退出後の職員の行動制限も厳重に課されている。」